まず始めに、日本の音名と英語の音名を、ハ長調(C Major / シーメジャー)で覚えましょう。
Ⅰ-2 音程(おんてい)
音程とは、2音間の高さの隔たりのことをいいます。その隔たりを
度を使って表します。
「イ」はドとドで同じ音ですね。これが
1度。
「ロ」
は
2度、
「ハ」
は
3度、
「二」
は
6度となります。
Ⅰ-3 和音(コード)
三和音は、音階の上に3度で積み重ねられてできています。それを順に、I(いち度)の和音、II(に度)の和音と呼びます。
●はハ長調の音階で、和音の最低音になっています。それを根音(ルート)といいます。 根音から3度上の音を第3音、また、5度上の音を第5音といいます。
Ⅰ-4 三和音の種類
上に記した和音は、三和音と呼ばれ、最も基本的な和音です。この和音の響きをしっかり弾いてみて下さい。
音の高さが違っても、同じ響きをもつ和音がありますね。それをグループにしてみると、下記のようになります。
「a」のグループは
長三和音です。明るい響きですね。これらを、英語では
major(メジャー)の和音といいます。
「b」のグループはどうですか。少し暗い感じです。これは
短三和音です。英語では
minor(マイナー)の和音といいます。
「c」の和音は、長調(major)の音階ではひとつだけしかありません。とても不安定な響きをしています。これは減三和音です。英語では
dim.(ディミニッシュ)(diminishをdim.と略します)といいます。しかし、一般には四和音(七の和音)のときにこのdim.を用いるので、説明は次回以降にします。
さあ、ここで今回のテーマである三和音を表わす準備ができました。
Iの
4.三和音の種類でグループに分けた
「a」 はmajorといいましたね。これが
Iの
1.音名と結びついて、I(いち度)の和音はコードネームでCM(シーメジャー)となります。でも、Mは書かずにC(シー)とだけ記します。
これは少し暗い感じのする和音でした。「a」グループのmajorに対してminor(マイナー)といいましたね。レの音、つまりD(ディー)の音の上に積み重ねられた和音を例にとると、Dm(ディーマイナー)と書き表わします。mは必ず小文字を用います。
ここでは、実際の曲がどんなコードネームでできているのかを観察し、コードネームが理解できたかを確かめてみましょう。今回取り上げる曲は、クリスマスには早いのですが、賛美歌より「きよしこの夜」です。
もう一度、ハ長調(C Majar)の音階と和音、そしてコードネームを確かめてください。
今回の「きよしこの夜」はminorの和音が全くありません。本当に簡単な和音でできていますね。
このI(C)、IV(F)、V(G)は一般に
主要三和音と呼ばれています。
第1回目の~基本的なコードネームを理解しよう~、どうでしたか?
次回は、長三和音、短三和音以外の三和音、簡単な七の和音と、様々な調についてお話ししましょう。どんどん音の世界が広がりますよ。