管体素材のお話

フルートは一般的に管体の素材が銀製であることはご存知かと思いますが、ではカタログなんかに説明のある「A925」とか、「A970 」とかってどう違うんでしょうか?

簡単に言うと銀素材と銅素材の合成比率のおはなしです。

では、銀製と金製について簡単に特徴を説明してみます。

「Ag925」銀(92.5%)と銅(7.5%)の二元合金で銀食器などにも使用される一般的な銀材。性格はクリアで艶のある硬めの音が特徴。

「Ag970」銀(97%)銅(3%)の二元合金で純度が上がるために柔らかくなり、比重が高くなるので少し吹き心地はヘヴィーになる。音は柔らかく重厚な響きが特徴。管体変色を抑える最大限の柔らかさの純度。

「Ag997」銀(99.7%)でほとんど純銀、通常の加工では柔らかすぎてパイプ形状にならないので加工方法が一般的なものと異なる。粉末合金という方法で加工、小さな粒子を圧力で固める方法なので純度は高いが非常に硬い。音の立ち上がりが良く、透明感のある輝きのある音が特徴。ほとんど変色しない。

次は金製のお話。

「10K」 一般的には9Kが多いが材質的に分子の安定感が悪く割れや、粗利が出たり音が少しざらつく傾向があるので、10Kが使用されることがあります。

「14K」 最も多い金らしい材料。加工性もよく音も標準的な金の音で人気が高い。色はピンクで上品なイメージ。

「18K」 原子構造的に音はやや粗い傾向はあるがきらびやかな音色の魅力と心地よい吹き心地に人気がある。比重が高く、楽器としては少し重くなる。

最後にピッコロの素材のお話。

「グラナディラ材」 一般的によく使用されている素材で、材質は硬く重い。音が鋭く張りのある音質が得られ、ピッコロらしい音の代表的な材料。現在はワシントン条約により絶滅危惧種の認定を受けているため、海外への輸出は厳しいチェックを受ける。

「カステロ材」色は白(クリーム色)、材料は柔らかく軽い。音は柔らかく温かみのある音が特徴。

「キングウッド材」 色は茶色、比重は軽め、木目がハッキリとした美しい外観。音はやや粗めだがパワフルな鳴り方が特徴。

「ピンクアイボリー材」 色はピンク色、磨くと赤色が強くなる。木目が詰まっており、キングウッド材よりも重め。材質は硬くやや軽め。家具材として使われることも多く、音は明るく軽やかな音色が得られる。

~おまけ~

<Eメカニズム>フルートの構造上発音の困難な第3オクターブのE音を出しやすくするシステム。

<Cisトリル>H(B)-C#、C-C#を右手人差し指1本で楽に演奏できるシステム。